自動車保険 解説します

自動車保険の選び方について解説していきます。

私自身、以前の仕事で損害保険の募集資格を持ち200件以上の契約を結んできました。

その際のお客様のお悩みとして

レ どのように選べば良いの?

レ そもそも自動車保険とは?

レ ネットの方が良いの?

レ 特約がいっぱいあるけど、必要なものは?

代表してこのようなお悩みが多かったです。

私も2台の車両を所有しており、2件の自動車保険に13年間加入しております。

おそらく13年で300万円以上のお金を使ってきたと思いますが

事故をして保険金で助かったケース、無駄に払っていた経験もあります。

”募集側(保険屋)の気持ち”と”加入側(お客様)”の気持ちを踏まえて

お話ししていきたいと思います。

①自動車保険とは

自動車保険とは、任意保険といって、”自賠責保険”の補償範囲を除いた部分

をカバーする商品です。

毎日自動車を使うひともいれば、週末ドライバーの方も

人をケガさしたり、コンビニに突っ込んだり、

せっかく買った新車を全損にしたり…。

色んなリスクに対応するために加入します。

ちなみに自賠責保険は人をケガ(傷害)、死亡させたときに補償する保険

クルマを所有する方は強制的に入らなければいけません。

対人のケガ(傷害)は最高120万円 死亡で3,000万円が限度になります。

万が一、医学部に通っている学生を自動車事故で死亡させてしまった際の

賠償になると4億以上の賠償が必要になります。

このときに自動車保険に加入していないと、自賠責を差し引いた残りの3億7千万は

自己負担ということになります。自動車保険の必要性が分かりますね。

②ネット自動車保険 代理店自動車保険 の違い

最近ではネット系保険に加入する方も増えてきました。

窓口や担当スタッフを用いずに 自身がネットを介して加入する保険がネット保険です。

窓口で担当のスタッフに説明してもらい、その場で契約などを行うのが代理店になります。

わかりやすく言うと携帯電話を携帯ショップでスタッフから契約するのと、

格安スマホなどネットで契約してしまう 違いです。

それぞれのメリットデメリットを見ていきましょう。

③必要な保証 必要な特約

まず、賠償のところは対人、対物とも“無制限“で加入しましょう。

対物賠償には自動で 対物超過修理費用特約が付帯されるケースが多いです。

ネット系の方は必ず 対物超過修理費用特約の付帯を確認しましょう。

続いて自分たちの保障に関して

一般的なのは 人身障害3,000万円から5,000万円で加入しておけば

十分に保障されます。

最後に車両保険についてです。

自動車保険には “一般条件“ “車体車+A“ 又は “加入しない“ を

選択します。個人的には“一般条件“又は“加入しない“の2択だと

思っています。100万円以下の車両価値であれば“加入しない“でも

OKかもしれません。

新車を購入した人や、ローンで購入した方は 車両保険の“一般条件“に

加入しておきましょう。

特にローンで購入した人が全損事故をすると

ローンの支払いだけ残る人も実際いらっしゃいます。

新車を購入した方は “車両新価特約“の加入を検討しましょう。

新車時点の車両保険の価格の50%を超える 損害を被った場合に

新車を再度購入する保険金を保障してくれる特約です。

④募集する側の裏話

近くの保険屋さん、農協、生命保険会などどこでも自動車保険は加入すること

ができます。対してネット保険は全て自分で手続きする必要がありますが

不必要な保険まで入らなくて良いですよね。

保険屋さんは年間保険料の数パーセントのマージンが払われることに

なります。そのマージンにより保険屋の収益が成り立っています。

そこで代理店系で注意する点が2つあります。

1つ目、 保険専門で経営している保険屋は 特約をたくさんつける場合がある

先ほど触れたマージンの点です。年間の保険料は高いほど自分に返ってくる

マージンが多いです。高齢のお客様など不必要な特約まで付帯されるケースが

あります。何十年も同じ保険屋で入っている人は注意が必要です。

2つ目、ついでに自動車保険も取り扱っている代理店

カーディーラーなどは除きますが、例えば生命保険会社や農協といった

代理店は注意が必要な場合があります。生命保険会社では収益のほとんどは

生命保険の契約になりますので、自動車保険の募集に力を入れておりません。

保険料が大きく変わる年齢条件の変更をしてくれないケースがあります。

お客様に優位な情報(改訂情報)など熟知してない場合があるでしょう。

農協などでも自動車保険に加入できますが、店舗によって自動車保険を取り扱う

人数が極端に少ない場合があります。農業など付き合いで契約は多いですが

明らかにスタッフが足りず、毎年の更新も流れ作業でされてしまうケースがあります。

本当は“別居の子供が戻って一緒に住むことになった“というケースでは年齢条件を

同居の家族の1番若い人に合わせる必要がありますよね。

実際に変更できてなく、事故の際に多額の自己負担を払った人も結構いらっしゃいます。

保険屋で加入するなら、お客様に丁寧に向き合ってくれる保険代理店を探しましょう。

一度自分でネット保険で見積もりを取って見るのも、良いですね。

まとめ

自動車保険については少しでも安くしたい、面倒でも自分で調べて管理する方は

ネット保険で良いと思います。毎年の更新などを怠ってしまうと

積み上げてきた等級が失われ、結果大損してしまいます。自分で管理するリスクも

把握した上でネット保険に加入しましょう。

代理店系で加入することは 更新や面倒な手続きを代理店が進行してくれます。

しかし、代理店の方と“浅い立ち位置“で加入するので良いと思います。

しっかり対応してくれるのであれば加入するけど、他の保険会社も検討しますよ

という立ち位置でいきましょう。

代理店系で少しでも高い保険料を払うのなら、同居の家族で一番若い方が26歳の

誕生日を迎えたら 担当の方から連絡が来て 年齢条件を変更してくれる。

それくらいのサービスがなければ代理店で入るメリットがありません。

付き合いで加入したり、お任せで全てやってしまうと

代理店で加入する意味がないと思います。

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